川越の矯正歯科で、マウスピース型矯正やワイヤー矯正を受けるのであれば、事前に知っておくべきことがいくつかあります。
矯正治療に手を着けるには、それなりの設置が必要になります。
ですから「噛合わせを良くしたい!」と思い立っても、同じ日からすぐ始められる後はでもないのです。
もちろん、お口の中の状態が非常に良くて、始める前から準備が万端の人は、その日から治療スタートできることもあります。
では、矯正治療にとって、お口の状態が良いというのは、一体どのようなことを意味しているのでしょうか。
<歯を溶かす歯周病は矯正の大敵!>
虫歯や歯周病といった疾患を抱えている人は、矯正歯科を行うことができません。
「歯を動かすことと関係ないんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、とっても密接な関係があります。 では一個一個、歯周病について考えてみましょう。
歯周病というのは、歯茎や顎の骨に炎症が起こっている状態です。 進展すると、骨が溶けだして、歯が抜きされるということも起こり得ます。
そして、歯を動かすという矯正治療も、実は、絶えず骨を溶かしているのです。
<歯は骨を溶かしながら移送していく> 歯がどうして移動していくのかを想像してみてください。
歯は顎の骨に埋まっており、基本的には身動きが取れません。
これを例えば、前方へと動かすとなると、歯の前に存在している骨が困り事になりますよね?
ですから、矯正装置によって、歯が前へと引っ張られると、その前方にある骨は、破骨細胞という骨を解凍する細胞によって溶かされていくのです。
そうなると、矯正が進むにつれて、どんどん骨が溶けっていってしまいそうですが、ご安心ください。
前に進んだ歯の後ろ側には、骨芽細胞と呼ばれる骨を作る細胞が集まってきて、新しい骨を作ってくれるのです。 これを繰り返しながら、歯は骨の中を少しずつ移動していくのです。
<骨が弱くなると矯正力に耐えられない!?> これだけ聞くと、歯周病は歯を動かしやすくしてくれそうですが、そう簡単な話ではありません。
骨の量が減ったり骨の密度が下がると、顎の骨は矯正装置による外圧に耐えられなくなります。
その結果、設計通りに歯が運行しないことはもちろんのこと、治療中に歯が抜けてしまうということも十分にあり得ます。 歯並びを綺麗にしようと処置したのに、歯が抜け落ちてしまったら大変ですよね。
<詰め物や差し歯は作り変えます!>
それから、治療を始める前の段階で、お口の中に詰め物や差し歯がある場合は、それらを最終的には作り変える可能性が高いと言えます。
というのも、詰め物や差し歯というのは、今日の時点での歯並びや噛み合わせを見通しを立てて作られています。
ですから、歯列矯正によって、それらが大きく変わってしまうと、デメリットが生じてくるのです。 治療直後には、その時の歯並びに合った差し歯などが求められます。
このように、矯正治療をスタートさせる前には、すべきことや見逃してはならないことが沢山あるのです。