歯列不正とは、歯列状態が悪くなっている状況を指します。
「不正」といわれるくらいですから、歯並びのその辺が勘違いしています。 そして、歯列不正はその途中違いによって、いくつもの定まった型に分けることができます。
もしも、矯正を考えている場合は、ご自身の歯列不正がどの決まった形に当てはまっているのか、ご覧になることをお勧めします。
<歯並びがデコボコの場合>
1本1本の歯が、各人の別の方向へ見てしまっているケースを「叢生(そうせい)」といいます。
大概は乱杭歯と呼称されるもので、我々日本人に多い歯列不正しれません。
というのも、日本人の顎と呼ばれているのは、欧米人と対比してみて全く小さいのです。
顎の中に収納する歯の数は、民族によって変わるものではありませんから、自ずと無理して歯を並べていくこととなりますよね?
つまり、か細い顎に32本の歯を散りばめた結果、きちんと収まらずに溢れ出てしまった状態が叢生でございます。
<出っ歯には2つのパターンがある>
出っ歯なぜかというと、典型的な歯列不正のひとつであると言えます。
正式には、「上顎前突」という小難しい名前がついています。 けれども、この言葉の出所がとても大切なのです。
と言っているのは、出っ歯の原因は広めに2つにわけることの出来るからです。
つまり、どうして上の顎が前へ生じてしまっているのか、ということです。
1つ目になるきっかけとしては、前歯の倒れこみです。
このケースでは、前歯だけが崩れている状態なので、その歯を正常な位置まで起こしてあげれば、出っ歯は治ります。
もう1つは、上の顎の過剰な成長です。
これは、顎自体が前方へ飛び出してしまっているため、出っ歯を治すのは、かなりやりにくい作業となります。
<下の顎が突き出している場合>
先ほどの「上顎前突」とは逆で、下の顎が前方へ突き出してしっている場合を「下顎前突」と言います。
一般的には、受け口と呼ばれています。 下顎前突になるきっかけとしては、下の顎のあり余った成長があるということも考えられます。
<口がポカンと開いている> お子さんに多い歯列不正としては、「開咬(かいこう)」というものがあります。
常にお口がポカンと開いているお子さんっていらっしゃいますよね? あれは、ほとんどの場合、歯列不正が原因でお口が開いてしまっていると言えます。
根本的な原因としては、指しゃぶりや下を口の外に出す癖などがあります。
結果として、上と下の前歯が前方へ突き出てしまって、顎と顎の間に隙間ができてしまうのです。
その他、すきっ歯という、前歯と前歯の間に隙間ができる歯列不正もあります。
このように、歯列不正には様々な道具があり、その原因も処理法も広めに異なってきます。
ですので、まずは自分の歯並びの悪さの原因の判断を間違えないことが大切かと確信しています。